高麗人参の副作用を知ろう

古くから疲労回復や滋養強壮に効くとして、常に人気が高い健康食品に高麗人参があります。
美容効果もあることから、世代を問わず、一度試してみたいと思われている方も多いようです。
でも気になるのは副作用。
高麗人参の副作用について知っておきましょう。

高麗人参の安全性

高麗人参はウコギ科という多年草の植物で、薬効があるサポニンが根に多く含まれているため、根を食用、薬用に使用します。
サポニンは植物により種類、効果効能に違いがあります。
高麗人参のサポニン群はジンセノサイドと呼ばれます。
通常サポニンは多量に摂取すると毒性があるといわれていますが、高麗人参のサポニンは毒性がなく、安全性が確認されています。

副作用の定義

副作用は、医薬品を使用した際に起こる治療目的外の作用を意味します。
高麗人参は植物なので、厳密には副作用という定義はあてはまりません。
しかし高麗人参は、ほかの成分と一緒に配合し、医薬品として販売されているものもあります。

ここでは生の植物としての高麗人参、健康食品として使用されている高麗人参、そして医薬品の材料として使われている高麗人参を摂取した時に起こりえる作用についてご紹介します。

高麗人参の摂取で起こりえる副作用

高麗人参は安全な食品で、特筆すべき危険な副作用は報告されていません。
しかしまれに下痢、興奮、不眠、高血圧、 湿疹、めまい、眠気、動悸などの症状が出る場合があります。
通常は短期間(数日から2週間程度)で良くなります。
このような一時的な症状を、東洋医学では好転反応と呼んでいます。

ただし症状が酷いか、または長引くようであれば、高麗人参の服用を一旦中止し様子を見る必要があります。
個人の体質や体調により、症状の出方や程度に違いがあるので、気になる場合は薬剤師や医師に相談しましょう。

高麗人参を摂取しない方がよい場合とは

女性ホルモン系の病気のある人、高血圧症の人、インスリン注射を打っている人、ワーファリンを服用している人、怪我などで出血している人、血栓症の人、妊娠中、授乳中の人、乳幼児は高麗人参を摂取しない方がよいとされています。
処方薬など、ほかの薬を飲んでいる人や、アレルギーのある人は自己判断せず、事前にかかりつけの医師の指導を仰ぎます。

高麗人参を上手に摂取するためには

高麗人参を健康食品やサプリメントとして摂取する場合、まず少量からはじめます。
少しずつ高麗人参に体を慣らしていきます。
そして継続することが大切です。
医薬品として摂取する場合は、製品の指示書をよく読み、その指示通りに服用します。
いずれの場合も、一度に大量に摂取することは避けましょう。
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